宗方毅彦

周庭さんの情報

これまで周庭さんの情報は簡単に入手できました。
周庭さん自らがTwitterなどで情報を発信していたからです。

 

ただ、今回の逮捕を受けて、これからの情報収集は難しくなると予想されています。
当たり前ですが、中国政府が周庭さんの情報発信を認めないオンリーではなく、基礎の内容や裁判の状況を非公開とする可能性が高いからです。

 

中国政府は香港に対する国家安全維持法の成立を受けて、香港の民主活動家への締め付けを強めています。
その一つが周庭さんらの逮捕です。

 

これまでも周庭さんは逮捕されています。貫した中国政府への批判に対して強硬姿勢で臨むことを中国政府が宣言したも同然です。
ただ、中国政府はこれまでも強硬な態度を示していましたが、香港の法律に妨げられて逮捕ができなかったのです。

 

一言でいえば国家安全維持法は中国政府に従わない人を好きなように取り締まることができる法律です。
そこには民主主義はないのです。

 

香港市民にとっては対中国政府の象徴的な存在であった周庭さんの情報が隠蔽されることで精神的な痛手を受けること。
それを中国政府は狙っているのです。

 

現代の情報化社会において、国家として非人道的な行動を取ることができる中国という国の恐ろしさを改めて感じてしまいます。
日本国内では到底考えられないこと。
中国政府の言い分がすべて正しく、それを批判することを許さないのです。

 

これまでは中国からインターネットによって情報発信できたのですが、その利用制限も検討されていますから、中国国内には政府の都合のいい情報だけが流れることになるのではないでしょうか。
すべての中国人が同じことを考えているわけではないでしょう。 中国政府の強権の前では口を閉ざすしかないのです。

 

周庭さんを逮捕した中国に対して世界各国は非難していますが、その発言に耳を貸すつもりはなさそうです。
逆に内政干渉だとして世界を相手に批判的な態度をとっています。

 

これからの香港だけじゃ相場がわかりません。中国を取り巻く情勢には敏感にならなければなりません。
ただ、情報が遮断されてしまうと、北朝鮮と同じ状況になってしまいます。

 

アメリカの経済圧力だけでは、中国の態度を変えさせることはちょっと無理なのです。正攻法以外の方法くらいあれば変わるでしょうが。
多くの人が不安に感じていること。